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トイレの床材の選び方は?主な床材の種類や特徴を解説!

トイレは水を使う場所なので、床材選びには注意が必要です。しかし、どのような種類の床材があり、どのようなことに気を付けて床材を選べばいいのか分からない方も多いでしょう。

 

そこで今回は、トイレの床材の選び方について解説します。素材の種類や特徴、色やデザインの選び方まで、分かりやすく解説します。トイレのリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

トイレの床材を選ぶ際のポイント

トイレの床材の選び方

トイレの床材を選ぶ際のポイントは次の通りです。

 

  • 掃除のしやすさ
  • 滑りにくさ
  • 耐水性・耐汚性
  • デザイン性
  • 予算

 

それぞれ詳しく解説します。

 

掃除のしやすさ

トイレの掃除のしやすさ

トイレの床材は、掃除のしやすさを考えて選ぶのがおすすめです。

 

トイレは使用するたびに少しずつ汚れていきます。汚れを放置すると、嫌な臭いの原因になるため、小まめな掃除が必要です。常にトイレを清潔に保ちやすくなる他、日々の掃除の負担を軽減できます。

 

掃除のしやすさに着目すれば、表面の凹凸が少ない床材や汚れが付着しにくい床材を選ぶのがおすすめです。また、継ぎ目のない床材も掃除がしやすい他、汚れや水が床下に染み込むことを避けられます。

 

滑りにくさ

 

トイレの床材は、滑りにくいものを選びましょう。

 

トイレでは洗浄や手洗いで水を使用するため、水に濡れると滑りやすい素材では、転倒したり、けがをしたりする恐れがあるためです。特に足腰が弱い方や普段から杖を使用している方が家庭にいる場合は、トイレの床を滑りにくい床材へリフォームすることを検討しましょう。

 

表面がややざらついている床材や、滑り止め加工が施されている床材を選ぶのがおすすめです。クッションフロアやフローリングでは、滑りにくい素材を選択できます。塩化ビニール樹脂製の床材なら、滑りにくい床にできるでしょう。また、クッション性の高い床材なら、転倒しにくくなります。

 

耐水性・耐汚性

 

トイレの床材は、耐水性や耐汚性が高いものを選びましょう。トイレは水が跳ねやすい他、尿汚れなどが付きやすい場所であるためです。

 

耐水性が高い素材としては、タイルやビニールシート、耐水加工が施されたフローリングなどが挙げられます。またセラミックタイルやクッションフロアもおすすめです。クッションフロアは塩ビ素材のため、耐水性に加えて耐汚性も高いといえます。汚れが付いてしまっても、水拭きで簡単に取り除けるなど、メンテナンス性の高い床材としてトイレに採用されるケースが多いです。

 

逆に無垢材やコルク材などの床は、水や汚れが染み込みやすく、劣化しやすい素材のため、避けた方がいいでしょう。掃除がしにくくなる他、トイレは湿度が高くカビが発生しやすくなります。

 

デザイン性

 

トイレの床材は、デザイン性にも着目しましょう。

 

床材を機能性だけで選んでしまうと、壁紙や便器のデザインとちぐはぐになり、トイレ全体の雰囲気がちぐはぐになってしまうことがあります。特に、床の色だけが浮いてしまうと、落ち着かない空間になりがちです。

 

基本的には、壁紙と調和する床材を選択するのがおすすめです。壁紙が劣化している場合は、床材と一緒に壁紙を交換すると、印象の良いトイレを演出できるでしょう。リフォームで壁紙や便器を変えない場合は、壁紙に床の色や柄を合わせる方法もあります。

 

床材を選ぶ際は、どんな雰囲気のトイレにしたいかをイメージすることが大切です。広く感じる空間にしたいなら、明るく落ちる板色や柄の床材がおすすめです。壁紙が単調な柄の場合、柄物の床材を選べば印象が明るくなります。

 

トイレの床材はさまざまな色柄デザインから選べるため、インテリアに合わせたコーディネートがしやすいでしょう。

 

予算

 

トイレの床材はリフォームの予算に合わせて検討しましょう。

 

床材の施工には材料費や施工費といったコストがかかるため、予算内で希望を実現できる床材の選択が不可欠であるためです。

 

トイレの床材の張り替え費用の相場は4万円から10万円程度が一般的です。ただし、選択する床材の種類によって、張り替え費用の相場は異なります。床材の種類ごとの相場は次の通りです。

 

  • クッションフロア:2~4万円
  • フロアタイル:3~5万円
  • フローリング:5~10万円
  • タイル:5~12万円

 

また床材のリフォーム工法には、張り替え工法と重ね張り工法の2種類があります。

 

張り替え工法は既存の床材を除去して、新しい床材を張りなおす工法です。重ね張り工法より費用が高額になりますが、下地の状態を確認した上で、好みの床材に交換できるメリットがあります。床の段差を気にする必要もありません。床の張り替えから10年以上経過している、もしくは床材の劣化が激しい場合は、張り替え工法がおすすめです。

 

一方、重ね張り工法は既存床材の上に新しい床材を重ねる工法です。張り替えは工事規模が大きく、工期も長くなりますが、重ね張り工法では解体が必要ないため、施工期間が半日程度で済みます。既存床材の処分費用も不要のため、費用を安く抑えられるのが大きなメリットです。床材や下地が劣化していない場合は、重ね張り工法を選択するといいでしょう。

 

トイレによく使われる床材の種類と特徴

 

トイレにはさまざまな床材が使用されます。主に使用される床材は次の通りです。

 

  • クッションフロア
  • フロアタイル(塩ビタイプ)
  • フローリング(耐水タイプ)
  • タイル(セラミック・磁器質)

 

それぞれの床材の特徴を解説します。

 

クッションフロア

 

クッションフロアとは、塩化ビニール製のクッション性のある柔らかい床材です。一般的には1.8mmのものが多いですが、中には3.5mmと厚手のものもあります。

 

耐水性に優れており、汚れが付きにくいため、掃除や手入れがしやすい床材です。またクッション性があることから、足への負担が少なく、寒い季節でも冷たさを感じにくいのも特徴です。費用が手頃な他、色やデザインも豊富なため、多くのトイレで床材として使用されています。

 

一方で、他の床材と比較すると耐久性には劣り、長時間使用すると傷やへこみが発生しやすいのがデメリットです。素材によっては化学物質の匂いが気になるケースもあるため、臭いに敏感な方には向かないといえます。またデザイン次第で安っぽく見えるため、色や柄を選ぶ際には注意が必要です。

 

フロアタイル(塩ビタイル)

 

フロアタイルは、タイル状に加工された塩化ビニール製の床材です。塩ビタイルとも呼ばれます。

 

クッションフロアと比較して耐久性が高く、傷が付きにくいのが特徴です。また洗剤に強いフロアタイルもあります。耐水性も高いため、トイレのように湿気の高い場所でも使用しやすい床材です。色やデザインの種類も豊富にそろっており、トイレの床材として高い人気があります。

 

一方で、クッション性はなく、硬い素材のため、ものを落とすと割れてしまう恐れがあるのがデメリットです。床の下地の状態によっては、施工しても剥がれやすくなるため、施工費用が高くなるケースがあります。

 

フローリング(耐水タイプ)

 

フローリングは、リビングや個室、廊下などの床面に使用されることが多い床材です。隣接する廊下とのつながりを意識する場合、トイレの床材にフローリングが使用されることがあります。デザインとして綺麗に見せたい場合、フローリングを選択すると高級感のある仕上がりになります。

 

フローリングには、コーティングされた耐水性の高いものがある他、アンモニア洗剤に強いものがあります。このようなフローリング材は掃除もしやすく、清潔さを保ちやすいため、トイレの床材に適しています。また外観の美しさや木の質感がもたらす温かみ、インテリアへの調和のしやすさが特徴です。

 

ただし、基本的には水に弱いため、トイレにフローリングを設置したい場合は、耐水タイプのフローリングを選択しなければなりません。水分が浸透してしまうと、木材の膨張や変色が起こる可能性があるため、注意しましょう。他には、施工費用が高くなりやすい、表面に傷が付きやすいといったデメリットがあります。

 

タイル(セラミック、磁器質)

 

タイルは、土や粘土、石などを高温で焼き固めた建材です。水や汚れに強い他、耐久性・耐水性・メンテナンス性の高さが特徴です。色やデザインも豊富で、さまざまな雰囲気を演出できます。

 

トイレでは吸水性が低いセラミックタイルや磁器質タイルが使用されることが多い傾向にあります。セラミックタイルは粘土を焼いて作ったタイルで、磁器タイルと比較して柔らかいのが特徴です。一方で、水分を吸収しやすい性質があるため、水や汚れには弱く、割れやすいデメリットがあります。

 

磁器質タイルは高温で焼成するため、セラミックタイルよりも固い他、密度や耐久性が高い特徴があります。ただし、セラミックタイルと比較すると重いため、施工が難しい他、タイルそのものが高価になりやすい点がデメリットです。衝撃には強くないため、硬いものを落とすとひびが入る可能性もあります。

 

【床材別】機能性・デザイン・費用の比較まとめ

【床材別】機能性・デザイン・費用の比較まとめ

ここでは、上記で紹介した4種類の床材の機能性やデザイン、費用についてまとめます。

 

機能性 デザイン 費用(施工費用相場)
クッションフロア 高耐水性

クッション性あり

色・デザインともに豊富 2~4万円程度
フロアタイル 高耐久性

掃除しやすい

色・デザインともに豊富 3~5万円程度
フローリング デザイン性が高い

耐水タイプでなければ水に弱い

温かみ・高級感を感じられる 5~10万程度
タイル 水や汚れに強い

ものを落とすと割れる恐れあり

 

色・デザインともに豊富

高級感のあるデザインも可能

5~12万円程度

※上記の施工費用はあくまでも目安のため、見積もりなどで確認してください。

 

トイレをおしゃれ・快適にする床材の色選び

 

トイレは狭い空間ではあるものの、家族が毎日使用する設備のため、おしゃれで快適に過ごせるような工夫が大切です。そこで目的に応じて適した床材の色について解説します。

 

  • 空間を広く見せる色選び
  • 汚れが目立ちにくくなる色選び
  • トイレの本体色に合わせた色選び
  • 高級感をアップさせる色選び

 

それぞれ詳しく解説します

 

空間を広く見せる色選び

 

トイレをできるだけ広く見せたい場合は膨張色の組み合わせがおすすめです。膨張色とは、白やアイボリーベージュなどの明るい色を指します。

 

床から天井に向かって明るい色になるようにすれば、空間が広く感じられます。例えば、床材をベージュや明るいブラウン、壁をオフホワイトの壁紙、天井をピュアホワイトの壁紙にするのがおすすめです。

 

また明るい色合いのクッションフロアも、空間を明るく見せたい場合に効果的です。同じ色でもダーク系ではなく、パステル系のカラーの方が空間を広く感じやすくなります。さらに、柄選びでは大きな柄や大胆なデザインではなく、小さな柄や細い線、淡い色調の柄の方が、圧迫感が少ないため、空間が広く感じられるでしょう。

 

汚れが目立ちにくくなる色選び

 

トイレの汚れを目立ちにくくするには、ベージュやライトブラウン、グレーなどの中間色がおすすめです。中間色は汚れが目立ちにくくなる効果がある他、トイレを明るく広く見せられます。合わせやすい色のため、インテリアコーディネートもしやすいでしょう。

 

一方、無地のピュアホワイトやブラックといったカラーは避けましょう。無地のピュアホワイトは、髪の毛や黄ばみ汚れが目立ちやすくなります。黒やダークグレーのような暗いカラーは、ほこりが目立ちやすいことに加え、黄ばみ汚れに気付きにくくなるため、トイレが不衛生になりがちです。さらにトイレが狭く見えるため、個人の家庭ではおすすめしません。

 

トイレの本体色に合わせた色選び

 

トイレ本体の色に合わせて床材の色を選ぶと、空間全体がまとまった印象になります。トイレ本体がピュアホワイトの場合、床材も明るい色にすれば、明るく広く感じられるトイレを演出できます。

 

またトイレ本体がオフホワイトやベージュの場合は、床材の色を合わせたり、木目調などの温かみを感じられる床材を選択したりすれば、統一感のある空間づくりが可能です。

 

高級感をアップさせる色選び

 

高級感のある雰囲気にしたい場合は、ベージュや濃いブラウンの床材を使用するのがおすすめです。ベージュは優しい色調で明るい雰囲気になり、トイレの印象を良くできます。

 

木目調で濃いブラウンのクッションフロアを選択すれば、防水性やお手入れのしやすさといった機能性を保ちつつ、本物の木材のような雰囲気も感じられるため、高級感を演出しやすくなるでしょう。また、高級感を演出したいなら、大理石調のデザインが施された床材も効果的です。

 

まとめ

 

トイレの床材は、掃除のしやすさや滑りにくさ、耐水性・耐汚性といった機能に加えて、デザイン性や予算から選択する必要があります。クッションフロアやフロアタイルなど、床材の種類にこだわることも大切です。

 

本記事を参考に、トイレの床をリフォームしてみてはいかがでしょうか。

 

また福島市や郡山市でトイレの床面リフォームを考えている場合は、ラクイエにご相談ください。豊富な実績とスピード対応で、リフォームの相談から見積もりまで無料で対応します。

 

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